こんにちは、Share Data合同会社のDAIKIです。

今回は「夫婦円満と年齢・結婚年数の関係」について、まとめます。

もしかしたら、「今は幸せだけど、仲が悪くなるのかな?」や「昔は仲良かったのに…」と思っている方もいるかもしれません。

そんな方々に参考になれば嬉しいです。

夫婦円満と年齢・結婚年数について、日本の論文

夫婦満足度の研究は海外の方が進んでいる現状はありますが、日本の文化・国民性を考慮し、日本の論文・研究を紹介します。

夫婦関係満足度と、年齢(Figure1・2)・結婚年数(Figure3・4)の関係について、以下のように示されています。(1)

※夫婦関係満足度は、各グラフの一番上の◆の線です。

夫婦関係満足度の経年変化-U 字型変化と規定要因-. 赤澤淳子
夫婦関係満足度の経年変化-U 字型変化と規定要因-. 赤澤淳子

全てのグラフで、年齢に対しても結婚年数に対しても、夫婦関係満足度は右肩下がり、またはU字やL字のグラフになっています。

別の論文では、配偶者からのサポートについて、結婚年数5年以内または子どものいない段階で最も多く経験し、その後急激に低下し、急激低下後は緩やか低下し、結婚年数16・20年ころ、末子年齢13・18歳(中学生から高校生)ころ、回答者年齢では50・54歳ころが最低となることが示されています。(2)

「結婚後に満足度が下がる」主な要因は、新婚期のいわゆる「ハネムーン効果」の消失子どもの誕生による「親への以降」と考えられています。(1)

また、「結婚20年頃以降に、満足度が上がる」ことについては、論文によって意見が分かれています。

多くの論文でU字カーブになる(つまりは満足度が上がる)と示されている一方で、離婚によって年齢が高くなるにつれて満足度が低い夫婦が減ることや、そもそも研究に参加する夫婦は仲が良い夫婦が多いことから、年齢によって満足度が上がるというU字型カーブについて懐疑的な意見もあります

これらの結果を考慮し、私は「夫婦関係満足度は、結婚初期が一番高く、出産や5年程度経つまでに急激に低下し、その後はなだらかに下がる傾向がある」と考えられます。

まとめ

以上が、「夫婦満足度と年齢・結婚年数の関係について」のまとめでした。参考にしていただければ幸いです。

結婚後の満足度の低下は一般的なことです。

「昔は仲良かったのに…」「最近パートナーが手伝ってくれない…」など不満を感じたときは、「これが当たり前のことだ!パートナーや私が悪いわけではない」と思いましょう!

もし疑問や質問があれば、お気軽にお知らせくださいね。それでは、次回もお会いしましょう!

引用

(1)夫婦関係満足度の経年変化-U 字型変化と規定要因-. 赤澤淳子. 人間文化学部紀要, 2019, 14-30,

(2)夫婦間サポートのパターンと発展的変化. 稲葉昭英. 岩井紀子編『現代日本の夫婦. 関係』日本家族社会学会全国家族調査 (NFR) 研究会, 2001, 59-70,

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