こんにちは、Share Data合同会社のDAIKIです。
今回は、結婚前の交際期間と夫婦関係の満足度について紹介していきます。
統計データと論文を通じて、その関係性を明らかにしてみましょう。
交際期間と夫婦満足度の論文
論文によると、日本の研究では以下のような結果が示されています。(1)
- 男女ともに交際期間が6年以上と長い場合、結婚生活を通した満足度の水準が高くなる
- 男性のみが交際期間が1年未満で結婚した場合に満足度が高くなる傾向が見られる。これは、夫婦間で不和が生じた場合に、人間関係の調整を行うのは主に女性であり、その影響が男性には見られないからと考える。
交際期間ごとの結婚満足度の予測値から夫婦全体の幸福度を考えると、6年以上の交際期間が一つの基準となるようです。
また、女性は交際期間と満足度の間には正の関係があるように見えます。
よって、女性の満足度にとっては交際期間はかなり重要な要素となることが示唆されています。
交際期間の統計データ
婚約前交際期間の統計データを見てみると、「出生動向基本調査」(第15回:2015年、第16回:2021年)によれば、最新の調査(2021年)における婚約前交際期間の平均値は「4.3年」となっています。
ここ10年ほどは横ばいな傾向が見られます。
これからも社会的な変化がない限り、大きな変動はないと考えられます。
また下の婚約前交際期間(2015年)を見ると、平均値よりも中央値が低く、約3.4年となっていることが分かります。
まとめ
まとめると、結婚前の交際期間が長いほど、夫婦の関係満足度が高まるという結果が論文と統計データから示唆されています。日本の婚約前交際期間は平均4.3年(中央値約3.4年)という結果もあり、これからも同様の傾向が続く可能性があります。
以上、結婚前の交際期間と夫婦の幸福度の関係について、データと研究からご紹介しました。
これを参考に、将来の幸福な夫婦関係を築くために交際期間を考える際の一助となれば幸いです。
引用
(1)渡辺 泰正. 配偶者との交際期間と同棲経験が結婚満足度に及ぼす影響. 家族社会学研究, 2020年, 32(2), p131-142